接合部分で劣化したパッキンに悪影響を解決
修理施工報告
トイレの水を流していないのに床が濡れているからどこかで水が漏れているのではないかということでご連絡をいただきました。
お客様もどこから水が漏れているのかわからないとのことで水が漏れている部分の点検から原因を特定することからは始め探すことから始めました。
お客様が気付いたところは、便器の裏側を雑巾で拭いているときに床が水で濡れていたのにきづいたようでこのあたりを詳しく調べてみました。
床の濡れていた部分の前上には、トイレのタンクがあって関関連性があるのではないかと感じあたりを触り水が漏れていないか確かめてみましたが気配はありませんでした。
次にトイレの水を流して、タンクと便器の接続している隙間から漏れがないか確認してみました。その時、少しですが便器の真裏側で便器を伝って水が漏れてきました。この水漏れが原因でした。
タンクと便器の隙間に密結パッキンというものが取り付けられています。水を流すとタンクの中の水が便器に流れていくのですが接続部分に密結パッキンがないと水がトイレの外に漏れてしまいます。パッキンが劣化していても漏れてしまい今回の水漏れの原因になっていました。合わせて水が漏れる原因かはわからないのですが床板が腐っていました。だいぶ前から水漏れしていたのではないかと思われます。お伺いした時から便器が少し傾いていて、このまま使用しているとトイレの重さで床が抜けてしまい大変危険なので、こちらも修理をされた方がいいと提案してみました。
トイレは家を建てたときからの物で長年使用されていた便器で応急処置的な修理でも直るのですが今後のことを考えてみると修理をするよりも便器セット一式交換をされた方がいいと思いお客様に原因を説明しました。
今回は、修理でなおしてみて新型コロナ感染症が終わってタイミングか再発するようなら交換するとのことで承知されました。
最後に水漏れがないかを確認し作業完了しました。
トイレの密結パッキンが腐食してしまった末路
トイレの密結パッキンが腐食してしまうと水漏れが起こってしまうことがあります。水漏れが放置されると床や壁のカビや腐食を引き起こすことがありますし上階や隣の部屋にも影響を与える場合があります。また、水漏れが長期間続くと床下や天井に水が浸入して結果的に大きな被害につながることがあります。早めに修理することをおすすめします。
●かなりの量が漏れるケース
トイレの密結パッキンから大量に水漏れが起こってしまうと床が浸水してしまうことがあります。このような場合は、すぐに水道メーターやバルブを閉じ業者に修理を依頼することをおすすめします。放置すると床下や壁などに水が浸入し大きな被害を引き起こす可能性があるため早急な対応が必要です。
●どうやって修理するの?
トイレの密結パッキンが腐食してしまった場合は、トイレ本体から密結パッキンを交換する必要があります。一般的には、トイレ本体を外して密結パッキンを交換するため水の流れを止め水を抜いた後に作業を行います。交換にはトイレの組立知識が必要な場合があるため、DIYではなく水道業者などの専門家に依頼することをおすすめします。また、パッキン以外にも、故障している箇所がある場合には、同時に修理をすることを検討してください。
タンクと便器の密結パッキンの交換手順
タンクと便器の間にある密結パッキンの交換手順は以下の通りです。
1:便器とタンクの結合部分にある結合ボルトを緩めます。通常、ボルトは便器の底部にありナットで固定されています。適切なサイズのレンチやスパナを使用して緩めます。
2:ボルトを緩めたら、便器をゆっくりとタンクから持ち上げます。便器が重い場合は、もう一人の人の助けを借りることをおすすめします。
3:便器を取り外したらタンクの底部にある古い密結パッキンを取り外します。パッキンが硬化している場合や傷がある場合は、新しいものに交換する必要があります。
4:新しい密結パッキンをタンクの底部に取り付けます。パッキンが正しくセットされしっかりと密閉されていることを確認してください。
5:タンクの底部にある穴に便器を再度取り付けます。便器をゆっくりと下ろしタンクとの間に新しいパッキンがしっかりと密着するようにします。
6:パッキンが正しく配置されたら結合ボルトを再度締めます。ボルトを均等に締め便器が安定していることを確認してください。
最後に便器とタンクの結合部分にシーリング剤を適用することができます。シーリング剤は水漏れを防止し密封性を高める役割があります。
注意: 便器とタンクの結合は慎重に行う必要があります。適切に取り扱わないと破損や水漏れの原因となる可能性があります。もし不安な場合は、専門の配管業者に依頼することをおすすめします。